腎不全の治療選択
腎不全保存期
職場の健康診断などでたんぱく尿や血尿を指摘された場合、腎臓病が疑われ専門的な検査が必要になる場合があります。腎臓の機能は一度失われると回復することが無い場合が多く、そのほとんどが末期腎不全まで進行してしまいます。しかし腎機能の低下を早期に発見し適切な治療によって、末期腎不全に至る(透析が必要になる)時期を遅らせることが可能な場合があります。
この透析を受けないでもよい状態を腎不全保存期といい、矢吹病院では保存期の方を対象とした専門外来を開いています。
【腎臓病専門外来】
自施設には腎臓専門医が3名おり、それぞれの医師が腎臓病専門外来を開いています。腎機能の低下が疑われる方を定期的に診察し、専門的な検査の結果から適切な指導を行っています。また自施設では必ず専門外来受診時に管理栄養士による栄養指導を実施しています。
【食事療法外来】
腎臓病専門外来とセットで行っています。経験豊富な管理栄養士が日常の食生活についてヒアリングし、適切なアドバイスをしています。「あれはダメ!これもダメ!!」という指導ではなく、個々人の生活背景や食習慣を踏まえて無理なく実行できる方法を患者さんやご家族と一緒に考え提案しています。
腎機能が低下していくと体内の老廃物が排出されにくくなるため、主に塩分とタンパク質の摂取を控えるようにします。ただしすべてを制限すればよいというわけではなく、必要な栄養が不足してしまうと逆に体調不良の原因にもなるため、エネルギー量はしっかり確保する必要があります。自施設では保存期患者さんを対象とした調理教室を年1~2回開催し、普段の調理でのポイントや減塩レシピの提供などをしています。
- 診察時間(土日は休診)
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時間帯 月 火 水 木 金 一般外来 午前 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 午後 ー ー ー ー ー - 透析
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月 火 水 木 金 土 午前 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 午後 × ◎ × ◎ × ◎ 夜間 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎