＜検査科の紹介＞

検査科では医師からのオーダーに基づき、血液や尿などを検査する検体検査と、患者さんに接して実施する生理検査を行っています。患者さんが正確な診断と適切かつ迅速な治療を受けるため、検査精度の向上と迅速な検査結果報告に努めています。

＜検査科の特色＞

• 一般的な検体検査は検体到着から30分以内での迅速な結果報告を心掛けています。

• 正常な検査値よりかけ離れた値（異常値）が出た場合は、速やかに治療方針が立てられるよう直接医師に報告しています。

• 日々の精度管理を行っているほか、日本臨床検査技師会など外部が行う精度管理調査にも参加しています。

• 急患に備え、夜間、休日を含めた365日検査可能な体制を整えています。

＜腎臓病について＞

私たちの病院は主に慢性腎臓病に特化しており、保存期、腎代替療法、腎移植後の患者さんが多く来院されています。
腎臓には①老廃物を尿として体の外に出す、②血圧を一定に保つ、③赤血球を作るホルモンを産生する、④体液量、イオンバランスを調節する、⑤骨を丈夫にする、といった役割があります。腎臓の働きが悪くなるとこれらの役割が上手く機能しなくなり、体のあらゆるところに異常が現れます。検査科では定期的な検査を行い、患者さんから得られるさまざまな情報を用いて慢性腎臓病の適切な治療をサポートしています。
血液検査で得られたeGFRを用いることで、今の腎臓の状態を知ることができます。また、尿、電解質、ヘモグロビン、リン、カルシウム、血糖、脂質、血液ガス、心電図などを調べることで、腎代替療法の評価や合併症の発症、進行の予防に役立てています。

＜検査科の業務＞

【検体検査】
生化学検査、血液学的検査、免疫学的検査、凝固検査、尿一般検査、血液ガス検査、輸血検査などを行っています。

【生理検査】

12誘導心電図検査、負荷心電図検査、ホルター心電図検査、（血圧脈波検査）、呼吸機能検査、携帯型睡眠時無呼吸検査を行っています。また、睡眠時無呼吸症候群の精査を目的とした終夜睡眠ポリグラフ入院（入院検査）も行っています。