この度、2024年5月から清永会天童温泉矢吹クリニックの院長を仰せつかりました福島 紀雅（ふくしま　のりまさ）です。

　当施設は主に血液透析を行っているクリニックで、52床の透析ベッドを備え、約120名の透析患者さんの治療を行っています。当クリニックでは「患者中心の透析治療」という、清永会全体のコンセプトに基づき、透析患者さんが普段の生活をより元気で楽しく過ごせるよう、個々の患者さんの状態や生活環境に合わせた透析治療を提供すべく、スタッフ一同頑張って取り組んでいます。

　現在では、平均寿命の延長に透析治療の進歩も加わり、ご高齢の透析患者さんも多くなってきました。ご高齢の患者さんは筋力低下による日常生活の制限や栄養状態の低下により、いわゆる「生活の質(QOL)」が悪化し、健康寿命が短くなってしまう可能性があります。当クリニックではリハビリや栄養指導の他、QOL低下の原因となる脳血管疾患、心疾患、骨粗鬆症による骨折、下肢閉塞性動脈疾患等の定期検査を徹底し、早期発見、早期治療に努めています。それでも年を重ねるに従い、徐々に透析治療が患者さんにとって大きな負担になってくる場合が有り、この時には透析治療の継続やその後の療養について患者さんやご家族と相談して方針を決めることになります。その際、患者さんの希望に添ったサポートを提供すべく、元気に透析治療を受けている時から、アドバンス・ケア・プラニング（ACP）の実践を患者さんに推奨しています。

　これからも天童温泉矢吹クリニック職員一同、患者さんと協力しながら、より良い透析治療を提供出来るよう頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。